シリーズ累計売上5,700万本を突破した大人気格闘ゲーム「鉄拳」。
今作の「鉄拳8」は、タッグトーナメント・TAG2を除けば、シリーズ8作目にあたる。
わずか発売1ヶ月で全世界における売上本数は200万本。
ライトユーザーが参入しづらい昨今の格ゲーとしては、群を抜いた大ヒット作といってもいいだろう。
筆者は小学生のころから初代鉄拳をプレイしており、鉄拳4とタッグ1以外はすべてディスクがボロボロになるまでプレイしている。
前作の鉄拳7も、8が発売する直前の末期まで楽しんでいた。鉄拳7のプレイ時間は、かるく1,000時間は超えていたと思われる。
最新作の鉄拳8も発売当日にこそ買わなかったものの、一か月遅れでプレイ。
およそ1ヶ月をかけて、100時間ほど遊びました。最高段位はクマの鉄拳王。
ようやく王段を到達し、最高段位である「破壊神」まであと一歩というところまできた。
だが、ここ最近まったく鉄拳8がおもしろくない。ランクマで勝っても負けてもだ。
しばらくは鉄拳8がおもしろくない原因がわからず、ずっとモヤモヤとしていた。
鉄拳7はディスクが傷つきすぎてお店で買取を断られるくらいまで遊び倒したのに。
なぜなのか。原因が今日になってやっとわかったんです。
最大3回までしか同じ人と連戦できない辻斬りシステム
間違いなく原因はこれです。
鉄拳7では無制限に同じプレイヤーと連戦できた。
しかし鉄拳8は、さきにどちらかのプレイヤーが2本先取すると連戦が終了する仕様だ。
連戦できないシステムによって、わからん殺しによる初心者狩りや辻斬りが増えている。
強いプレイヤーが強いキャラクターで強い連携や技を振り回す。
初心者やライトユーザーは、なにをされているのかワケがわからないまま2本先取されて連戦終了。
わからん殺しされる初心者やライトユーザーはもちろん面白くないし、一方的に相手をボコボコにする側もまったく楽しくないんですよ。
ただ「俺つえー」をしたい人だったら、わからん殺しするだけでも楽しいんでしょう。
でも鉄拳をはじめとする格ゲーの楽しさって、サンドバックにされることでも無双することでもないと思うんです。
同じレベルのプレイヤーと連戦して、なんども勝ったり負けたりを繰り返す。格上の相手になんども挑戦して、やっと1回だけ勝てたとき。
筆者が考える「鉄拳の楽しさ」って、こういう瞬間なんです。この「楽しさ」が、鉄拳8にはありません。
ただひたすら事務作業のように格下プレイヤーを処理し、格上プレイヤーに処理される。
どれだけランクマに潜ってもほとんどこの2パターンしかないから、ただの「作業ゲー」と化している。
これがまさに「鉄拳8がつまらない理由」の正体だと思う。
キャラ性能がバランス崩壊しているのは言わずもがな。でもどの鉄拳シリーズでもだいたい崩壊していたので、鉄拳8がつまらない理由にはならない。